教育の無料化なんてもってのほか

こんにちは

以前のエントリー教育は大事だけどさー - ITと会計にも書いたが、
教育の無料化なんてもってのほかと私は思う。

無料化すなわち、税金が投入されれば、それが利権になり、
政治家や企業の狙い所となり、子供のための教育から一転して、
教育ビジネスのための教育になりかねない。

教育に限らず無料化の話がでると、またか、と思う。
無料化自体は一見悪くなさそうなのだが、そこには重大なバグがある。

個々の子に対して、教育をどうすべきかは、
親が個々の家庭の事情により何をどこまで目指してどのようにして欲しいかが違う。
それを満たすためのサービスすなわち塾や家庭教師・また私立の学校などが存在する。

予算が税金ともなれば、国家による”管理”がつきものだ。
教育をする上で税金を投入するとなると、予算の使い道を考える上で、
教育について細かいことを国家が握ることになる。
ところが、何百万というような子供たちの教育方針について国家が把握し対応するのは
膨大な作業だ。

もし、全体として、教育とはこうあるべきだ、というモデルや方針がはっきりしているのならば、
全体最適化により、成果はでるかもしれない。
しかし、そんなのは、途上国ならともかく、先進国には通用しない。
北欧では良くても、日本ではだめなのだ。

先進国では、環境が恐ろしいスピードで刻々と変化しており、
経済すら何をどう目指しているか分からないのに、
日々、求められる教育がどうあるべきかなんてことはさらに分かりはしない。
教育も日々変化しなければならない。

全体として対応には、情報収集から決定までのスピードの問題から出来ない。
では、無料化はするが、管理せず、お金だけばらまけばどうなるのか?
それは、利権争いとなる。もはや子供のための教育ではなく、予算取りのための形骸的な教育である。
そんなことをしていると、教育の質が低下する。
日本は先進国からあっという間に転落しかねない。

教育が重要なのは私も同感だ。格差があるべきじゃない。
だが、無料化はどうだろう?


ではまた