iPhoneがもたらすパラダイムシフト

http://d.hatena.ne.jp/thir/20080604/p1

なるほど。私はiPod Touchを持っているが共感するところはいくつもある。
鎖国化してしまっている日本には受け入れられないだろうと思える点はいくらでも思いつく。

だが、実は、そんなことはあまり重要ではないと思う。
現在の枠組みやルールというのは、現時点で作り上げられた体系であって、そんなものは変えようと思えば変わるし、変えようと思わなくても変わらざるを得ないのである。5〜10年前からこうなることをあらかじめ設計してやってきたならともかく、変化の中で試行錯誤しった中でそうなったのだから、今後の変化の中で現状が変わっていく可能性はいくらでもあるのである。

パラダイムシフトが起きれば既成概念はあまり意味を成さないかもしれない。
一部のユーザやメディアの思惑通りにはいかないのである。
前を走るとき、バックミラーを見ながら車を運転できないのと同じだ。
未来は前にあり、後ろは今来た道でしかない。前を向かねばならないのである。

なんだかんだで、ユーザ主体で市場は動いてしまう時代なので、いくらサービスを提供する側があれこれ考えたところで、ユーザ次第。wiiが出るときこれが売れない理由は五万とあったが、結局はPS3より売れた。mp3プレイヤーが出はじめたとき、日本のメーカーはなかなか動かなかった(動けなかった?)が、動いていたAppleがプレイヤーを制した。ADSLより光ファイバーの方がいい理由はいくらでもあったが、結局ADSLが普及した。

新しい物が受け入れられないだろうと考えるのは、パラダイムシフトが起きないことが前提だ。だが、パラダイムシフトはこれから起きるのではなく、もうすでに起きているのである。日本の携帯業界は冷えた水のたくさん入った鍋に入っている蛙である。たしかにまだ水は冷たいが火はついてしまっているのだ。いつまでも水だと言い張っているのはかまわないのだが、水の温度は上がり、遅かれ早かれいずれ沸騰してしまうのだ。

後になってからあーだこーだ言っても始まらないのだ。今なら、まだ間に合う。ここで動いた人がイニシアティブを取っていく。

一石を投じることによる変化を楽しみにしている。そして何が起こるかわからない将来にわくわくドキドキしている。