ビルゲイツとマトリックス

こんにちは。

マトリックスレボリューションのエージェントスミスを見ていたとき、それがパーソナルコンピュータの歴史と重なって見えた。エージェントスミスがMicrosoftであり、ネオがMac OS Xである。マシンシティはIntelが作り出した広大なPCのプラットフォームである。

世の中にパーソナルコンピュータが生まれ、パーソナルコンピュータとソフトウェアのほとんどがMicrosoft化することは、業界にとって憎らしいことであったとしても、ユーザにとってはその恩恵を受けられるのでありすばらしいことだ。Microsoftことスミスにとってそれは疑いなく良いことだったに違いない。あらゆるOSやソフトが生まれたがほとんどがMicrosoftに飲み込まれ、Microsoft製になった。ブラウザもInternet Explorerとなり、世の中のPCはほぼすべてMicrosoft化した。スミスは言う、「これで終わった」。パーソナルコンピュータは共通のプラットフォームの上で縦横無尽にネットワークがつながり、世界はつながり、すべてがMicrosoftことスミスになった。

ところが、スミスによって、マシンシティはコントロールされてしまう結果となった。
マシンシティにとってのもっとも大きな問題は、発熱とCPUの性能が上がらない問題である。そこで、それらを打開するCore 2 Duoというすばらしいアーキテクチャーを考え出した。発熱をさげ、かつすばらしいパフォーマンスのそのCPUは世の中に絶賛された。そして、もう一つの問題があった、そして欠陥の多いOSにより、脆弱性だらけになってしまたこと。セキュリティ上の脆弱性の問題をかかえていれば、ウィルスやクラッカーの餌食になり、マシンシティはいずれ崩壊してしまう。

マシンシティにとって、すべてがスミスことMicrosoft化してしまうことは脅威になりつつあった。ネオことAppleはマシンシティを終われ、マシンシティやスミスにおびえながら、ザイオンことiPodおよびiTunesの世界で生き延びていた。ネオことAppleおよびマシンシティことIntelにとってスミスことMicrosoftは共通の敵であった。ネオことAppleは一時はマシンシティことIntelの敵であり、瀕死の状態まで追い詰めた相手である。だが、現在は手を組まなければならない状態にあった。

Appleことネオは言う。「おれならCore 2 Duoの性能をもっとも最大限引き出すOSと環境を作ることができる。このマシンシティことIntelプラットフォームを救える」と。AppleIntel Core 2 Duoで動く洗練されたMac OS Xことネオを作った。それはIntelにとってもAppleにとって念願だったに違いない。Windowsはもはや崩壊し始めていた。Windows Vistaと比べて、OS Xは洗練されていた。Intelことマシンシティのボスは思った。「これでマシンシティの将来も安心だ」と。

ではまたね