3Dプリンタで何を作る?

世界初の「フルカラー3Dプリンタ」で何を作る? - ITmedia NEWS

立体を作るんだから、プリンターじゃないだろうと思ったが、やはりプリンターのようだ。

造形エリアのトレイに、石膏粉を厚さ0.089ミリに敷き詰め、インクと接着剤をインクジェットで吹きつけて固める。その上に石膏粉を敷いて、インクと接着剤を吹き付け──という作業を繰り返し、固めた石膏の薄い層を重ねていくと、立体模型が完成する仕組み。3Dモデルを輪切りにし、下の層から固めて積み上げていくイメージだ。

つまり、石膏と接着剤とインクを断層的にプリンティングしていくことで立体を作り上げている。しかし、サンプルの模型を見るとそれが断層的に作られたとは想像しにくい。すごい技術だ。

これを作るのに何時間くらいかかるのかと思ったら、2時間くらいだそうだ。早くも無く遅すぎもせず微妙な時間だが、複雑な立体を設計どおり手作業で作ることを考えると、削る作業から色づけまであるわけだから、2時間という時間は比べ物にならないくらい早い。

880万円するそうだが、すごい技術を持った職人を一人か二人を1年雇うと考えれば、さほど高くもはない。

どのようなものに使われているかというと、

昨年4月に発売し、70台を販売した。携帯電話や車をデザインする際の試作品を作ったり、骨や臓器、歯の模型を作って、手術前にシミュレーションするのに使われている。

他にもどういった技術に応用できるのだろう?と想像すると、楽しくなる。