まだiPhoneならではのサービスに欠けるが

こんにちは

日本のケータイは、デコメールや絵文字メール、iモードや着うた、ワンセグなどサービスとして定着して認知されているし、多くのユーザが利用している。ガラパゴスといわれようが長いこと期間を経てサービス面で充実をしてきた。

一方、iPhone 3Gは、まだこれといったiPhoneらしいサービスが明示されていない。たとえば、音楽、写真、ゲーム、ウェブメールブラウジングといったことはあるかもしれないが、それはスマートフォンとしてはありきたりで、とくに突出した何かがない。現状は、単に見た目がオシャレで使い安いスマートフォンの域を脱していない。現在は、単に新しもの好きでアップルのファンもしくは、先見性のあるユーザが買ってるだけのような気がする。多くのユーザを獲得するには、サービスの充実が大事。

結局のところ、携帯を買うときにただ端末が欲しいと思うような人はいなくて、その端末を通してどういったライフスタイルが提供されるかということが重要だと思う。残念だが、現在のiPhoneには、iPhoneを通した魅力的なライフスタイルが見えない。ブラウジングができるのは、スマートフォンとしての魅力であり、音楽が聴けたりビデオが見れたりするのはiPodの魅力である。iPhoneならではの何かがないと、わざわざ手に入れようと思わないだろう。

日々、続々と出てくる新作アプリを見ているが、いいアプリが続々と揃ってきている。先日の発表だとすでに3000はあるという。ただ、アプリは増えているけど、まだキラーアプリはない。「早くiPhoneを手に入れてiPhoneのサービスに参加しないと時代遅れになっちゃう。」とか、もしくは、「iPhoneのないライフスタイルなんて不便すぎてありえない」と思えるほどには至っていない。

iPhoneが既存のスマートフォンと大きく異なるのは、洗練された端末で豊富なサービスを利用できるという点につきる。iPhoneは、アプリケーションを作るコンテンツプロバイダーがサービスを作ることができる。ユーザ獲得のためには、サービス面での充実が第一。そのためには、インフラの強化も必要だろうし、UIも改善する必要があるし、アプリやサービスももっと作っていく必要はあるだろう。徐々にそれが進んでいるのは感じられる。iPhoneとそれを取り巻くエコシステムは確実に進化している。Push Notification Serviceの発表はその象徴でもある。

softbankが企業への売り込みに意気込んでいるのは、一般ユーザ向けのサービス充実はそれなりに時間がかかるのに比べて、企業の方がその優れたサービスを構築することができ、他のキャリアのスマートフォンに比べて、突出したメリットを見いだしやすいと感じたからであろう。

ではまた