絵を描く楽しみはデジタル化によって一般的になるかもしれない

こんにちは

写真を撮ることは、デジタル化によってとても身近な行為になった。
昔ながらのカメラのレンズのピントを合わせたり、フィルムを付けたり現像したりといった行為はとても面倒なことだった。またカメラは高価で大きくて重いもので、一部のカメラ好きにしかその楽しみは味わえなかったように思える。

それがデジカメになり、さらに、携帯電話に付くようになった。簡単で軽くて誰もが写真を取るようになった。

さて、絵を描くという行為はどうか。
絵を描くには、絵の具とキャンバスとスケッチブックが必要だ。デジタル化によって、パソコンでペンタブレットを使って絵が描けるようになった。だが、私は、公園などでデジカメで写真を撮る人は見かけても、パソコンでペンタブレットを使って絵を描いている人を見たことがない。デジタル化はしたが、一般人にはハードルが高いものだ。

携帯電話で絵を描けたらいいのに、と思う。だが、携帯で絵を描くってどうやって?

携帯電話で指を使って気軽に絵を描く楽しみを味わうソフトがある。

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20081127/1009956/

これは単なる塗り絵じゃないかと思う人がいるが、そもそも絵を描くという行為は一般的には難しいことだ。というのもそもそも物の構図や形をとらえること自体が誰でも出来ることではないからだ。だが、塗ることなら誰だって気軽に出来る。

ある塗り絵の本は、260万部も売り上げている。
「大人の塗り絵」シリーズ|河出書房新社
塗り絵というのは、絵を描きたいのだが得意ではない人が絵を描くこと自体をただ純粋に楽しむ行為だと思う。

だから、それを塗り絵という要素を持ってきたことは、とても素晴らしいこと。

しかも油絵タッチというところがポイントだ。デジタルであるから、単色で自動的に塗ることだってできる。そのほうが効率的だ。だが、それだと画一的でやや機械的で少しつまらない。デジタル化によって絵を描く楽しみを奪ってしまっては元も子もない。

油絵タッチで指で塗るという行為であれば誰がやっても画一的ではない。しかも、非効率的であるからこそ、その人の個性がでるし、達成感や楽しみを作り出してくれるのではないか。

iPhoneでなくても、デジカメのように気軽に持ち歩けて指で絵を描くデバイスが他にもあってもいい。野山に遊びにいって、簡単に絵を書く楽しみが味わえたら楽しそうだ。それを実現した一つの例が、Nintendo DSiだと思う。

ではまた