インターネットで個人を識別できる仕組みの導入を

こんにちは

近年のインターネットのトラブル

近頃、ニュースなどでインターネットの利用における問題がとりあげられている。学校裏サイトやいじめ、誹謗中傷などがある。

現在は、そもそもインターネットが匿名で利用されているという性質である。利用者は、自分が誰だと名乗らない限り分かることはなく、名乗ったとしても、それが本人かどうかは分からない。

同じデザインでナンバープレートの付いてない車が走る社会

インターネットは匿名で利用できるものであり、個人が個人として識別できないままインターネットという社会に参加している。

それは、例えるならば、道路に走っている車のほとんどがナンバープレートの付いてなく無免許の車であるようなものだ。しかも、すべての車は同じデザインで同じ外観。そして窓にはスモークが張ってあって中は見えない。

現実社会とは、個人を特定できる社会

現実社会とは、個人の名前や顔といった個人を特定できるものを全面に出して社会参加しており、それらの発言や行動は逐一誰かに見られているのである。

ところが、現実社会であっても、アンケートなどを匿名で集めると、とたんに誹謗中傷を書いてくる人がいる。夜中に姿が見えないのをいいことに、爆音を鳴らして住宅街を暴走するバイクもいる。

ゆえに、インターネットだからどう、というのはあまり重要ではない。そもそも、匿名性の高い状態で社会的な行動を求めるというのは、そんなに単純なことではないと思う。

フィルタリングより、個人を完全に識別させる仕組み

社会的な行動を求めるのであれば、インターネットの利用において、フィルタリングなどで行動を規制するのではなく、個人を完全に識別させる仕組みを作ることが大事である。

なぜなら、フィルタリングは、水際で不正でいるにすぎず、それをかいくぐる方法などいくらでもある。インターネットが匿名である限り、フィルタリング自体、あまり意味がない。

自宅のパソコンでフィルタリングがかかっていれば、友達の家のパソコンでやればいい。友達の家のパソコンがだめなら、インターネットカフェでアクセスすればいい。インターネットカフェがだめなら、他の場所を探せばいい。

ところが、インターネットで個人が完全に識別されるとどうだろう?現実社会との整合を取らざるを得ない。非社会的な行動は取りずらくなるはずだ。フィルタリングをかけようがかけまいが、アクセスしずらくなる。

実名を出すと狙われる?

現在においてインターネットで実名を出すのは少し怖いが、それは周りがみんな匿名だからだ。まわりも実名だったり個人を特定できるなら、現実社会と何ら変わらない。

暗い夜道を歩くのは怖いが、昼間は怖くないのと同じ。

匿名の意味なんてあるのか?

インターネットを匿名で利用できるメリットなどそもそもないと思われる。インターネットにおいて匿名性を確保する意味がない。

インターネットの匿名性は、悪用されるばかりで、それが良いことには使われるとは思えない。

しかも、匿名っぽく思わせておいているが、実際はログインの仕組みやクッキーの仕組みや情報のやりとりの仕組みを使って情報は集められている。完全に匿名性は確保されていない。

どうしても匿名性が必要であれば

もちろん、匿名性が必要な人もいるかもしれない。
完全に匿名性をなくしてしまうというのも出来ないだろうし、やる意味もない。匿名を使う可能性は残しておきたい。だが、それは少数であるべきだ。どうしても匿名性を必要とする場合があれば、それを申請手続きなどによって特別に匿名アクセスを許可すればよい。大多数の人間が匿名である状態でどうやって個人を特定するか?という努力より、大多数が識別できる状態で誰かを匿名にする方がかけるエネルギーは少ない。

水際で食い止めるより、原因の特定を

フィルタリングしたり、有害サイトや誹謗中傷を削除することにエネルギーをかけるのも悪くはないし効果だって出ているとは思うが、水際で食い止めているだけに思える。それは、例えるならば、スプレーでの落書きを消したりする行為だ。爆音を鳴らしているところに、誰か見張りを付けるとか。

だが、落書きをしているのが誰か?爆音を鳴らしているのが誰かが分かる仕組みのほうがもっと効果がでると私は思う。私ならそれが誰かが分かれば、落書きを消したり道路で見張ったりするよりも前にまず通報する。

発想を逆転してみてはどうか。本質を解決しないと、簡単なことが難しくなる。

ではまた