イノベーションについて考える3つのキーワード

こんにちは

イノベーションについて、何かアイデアを出して、といわれたら、戸惑う人は多いと思います。

イノベーションとは何でしょうか。

イノベーションとは、新しい技術の発明だけではなく、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革である。つまり、それまでのモノ、仕組みなどに対して、全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化を起こすことを指す。(Wikipedia から引用)

新しい技術、新しいアイデアといわれても、新しいことって既存にないんですから難しいですよね。

どうすれば新しいアイデアが浮かぶのかというと、依存の概念や思い込みを壊すということです。
イノベーションが難しいのは、それだけ多くの人が思い込みに支配されやすいからです。人間は適応能力があるため、すぐそれに慣れてしまいます。そして次第にそれが当たり前なのだ、それがルールなのだ、それが常識なのだ、と思うようになります。

イノベーション自体について考えるのは、簡単なことです。
難しいのは、むしろそれを実現することです。

イノベーションの1つめのキーワードは、簡単にいえば、○×なしに□△するということです。
「○×なし」の○×にという部分が、既存の概念ということです。

<〜なしに〜する>
1.遠くの人に会いに行かずに、話をする=>電話
2.お金を持たずに買い物する=>クレジットカード
3.線を使わずにネットワークに接続する。=>無線LAN
4.はがきや封筒を使わずに、手紙を送る=>電子メール
5.世界十の人と直接会うことなしに、コミュニケートする=>インターネット
6.図書館に行かずに、調べ物する=>インターネット+Google検索
7.本屋に行かずに、本を買う=>アマゾン
8.MDやカセットを使わずに、移動中に自分の好きな音楽を聴く=>iPod
9.人が切符を切らずに、駅への入場を処理する=>自動改札機
10.助手席で地図で道案内せずに、目的地までたどり着ける=>カーナビ

イノベーションの2つ目のキーワードは、既存の制約を無くしてみると言うことです。
ある制約のもとでしか成り立たなかったものが、制約が無くなったらそれは画期的なことです。

<制約をなくす>
1.誰でもコンピュータを持てる=>パーソナルコンピュータ
2.誰でも学校に行ける=>日本の義務教育
3.移動中でも、電話が出来る=>携帯電話
4.どこでも、冷たい飲み物や暖かい飲み物が飲める=>自動販売
5.好きなときに、株を買ったり売ったりできる=>ネットトレード

イノベーションの3つ目のキーワードは、人間が手作業でやっていることを自動にすることです。

<自動>
1.自動的に、掃除をしてくれる=>お掃除ロボット
2.洗濯物を手で洗ったりしなくても自動的に、洗濯をしてくれる=>全自動洗濯機
3.火加減を自分で調整しなくても自動的に、ご飯を炊いてくれる=>炊飯器
4.駅員なしに自動的に改札を処理する=>自動改札機
5.物を売るのを自動的に行う=>自動販売

それまでこれらがなかったのは、誰もがそんなことできない、そんなのありえない、と思い込んでいたからでしょう。

私が思いつく、今後のイノベーションは、次のようなことです。

1.お風呂やシャワーに入らず、体を洗う
2.電話を使わずに、遠くのさまざまな人と話す
3.イヤフォンを使わずに、自分だけが音楽を聞く
4.キーボードやマウスで入力せずに、パソコンを操作する
5.刃物を使わずに、食材を切る
6.電線を使わずに、電気を送る
7.TVを使わずに、映像を見る
8.車に乗らずに、速いスピードで移動する
9.飛行機に乗らずに、空を飛んで移動する
10.酸素ボンベやウェットスーツを付けずに、長時間水の中で泳ぐ

そんなこと出来るわけないじゃないか、と思ったあなたは、頭が固くなっているに違いありません。これから、誰がの手によって、これらのことがこれから起るかもしれません。それがイノベーションなのです。

イノベーションは、テクノロジーだけに限りません。

1.会社に行きながら、フルタイムで大学に通う
2.誰もが、政治に参加できる、国会で発言できる
3.誰もが、行政に参加できる。年金や介護・教育の仕組みを変えられる

常識や当たり前のことを疑ってみることこそがイノベーションのきっかけということだと思います。

ではまた