左利き専用? 左右対称じゃないことの問題
KORGは最近、KAOSSILATORやNintendoDSでソフトを出したりと楽器の範疇にとらわれない意欲的に新しいジャンルに挑戦しているがどれも興味をそそられる。
世界で初めてシンセサイザーが出てきたとき、多くの人はめちゃめちゃでかくてケーブルだらけでこのどこが楽器だろうかと思ったんじゃなかろうか。だが、シンセイサイザーは、コンパクトになり普及し、携帯電話や携帯ゲームにも組み込まれるものになった。
KAOSSILATORは、そこからさらに進化したパラダイムシフトの象徴的なデバイスだと思う。鍵盤すらついておらず、まるで子供のオモチャみたいだ。
だが、このガジェットにはアルペジエーターやシーケンサー、シンセ、リズムマシンと、フルセットのシンセサイザー並に機能は豊富であり、このオモチャみたいな外観からは想像できない、あらゆるテクノロジーが凝縮されている。
たくさんの機能があっても操作をシンプルにし、ipod同様、単にダイヤルをグリグリして指でタッチで操作して適当にできちゃうものにしてしまったことが素晴らしい。直感的に、思わず触ってみたいという衝動にかられる。
DJ & プロダクション・ツール | KORG (Japan)
ただ気になるのは・・・、ボタンの配置である。なぜ右に配置したのだろうか?デモをやっている人は、どう見ても右利きだが、どう見ても使いにくそうだ。そのせいで、おかしなことにデバイスを正面から横向きにおいているのだ。だから、操作している本人にとっては、画面も文字も見づらくなってしまっている。
こういったデバイスを移動中に持ち歩いてグリグリいじれたら楽しそうだなあと思ったが、右利きの私には持ち運んで使うのは困難だ。
左右対称に設計しなおすのは難しいかもしれないが、逆にするだけならすぐにでもできるんじゃないの?と思う。左右逆の配置のバージョンを出してくれたらすぐ買うのになあ。
よく考えてみると、ipodやipod touchも左右対称。携帯電話も左右対称だ。右利きでも左利きでも使えるように設計されていることに改めて気づいた。このように左右対称でないデバイスを見ると、どちらでも使えることの重要性を感じる。