SE番長の助言

こんにちは

SEマネジャはこのままでよいのか? | 日経 xTECH(クロステック)
SEマネジャのやるべきことの原点はこの二つ | 日経 xTECH(クロステック)

SEという職種は、技術職で機械と向き合ってきた理系クンたちが多い。
エンジニアとして独創的な発想やすごい技術を持っている人は周りでたくさん見てきたが、コミュニケーション力が強い人はあまりいない。

マルチベンダー、Web2.0クラウドと、アーキテクチャが複雑化し、サービス中心になってくると、技術的な面だけでなく、お客様とのコミュニケーション力やお客様ビジネスのリテラシーはかなり重要な要素になってくる。

入社当初は、どちらが技術的にすごいことをしてきたか、どれほど難しく複雑なアーキテクチャでシステムを構築したかで競い合っていて、すごいエンジニアが出てくる。ところが、次第にリーダー格になり、リーダーシップや、コミュニケーション力、マネジメント力、ビジネスに対するリテラシーを求められていく。それで苦戦している方は多い。私も苦手な一人だったと思う。

私は、技術屋としては平凡だったから、コミュニケーション力やビジネスのリテラシーを身につける方向に方向転換するのは、なんら抵抗がなかった。情報処理の試験勉強は、ある程度合格してからは、3年前くらいからしてなくて、今までは、プレゼンテーション、コミュニケーション、会計、経営学、法律、マクロ経済とSEらしからぬ、勉強ばかりしている。今は、技術の分野は全然勉強してなくてホント大丈夫なのか?とたまに心配になるけど、今のところはうまくいっている。難解な技術をもたなくてもコミュニケーション力や交渉力があれば、それを容易な技術で実現することができたり、クライアントの業務に対して深く理解しようとしているから、こうした方がいいというようなより実用的な提案もできる。

クライアントの無理難題に答えるより、業務をよりもっと深く理解し、仕組みが単純でもより効果が出る提案が出来た方が、喜ばれるからだと思うのだ。SEの本当の成果は、プロダクトの完成度ではなく、プロダクトがもたらす効果にあるのだが、そこを理解していないSEはゴマンといる。上記のリンク先の馬場氏はそこを突いている。

反論したいことは山ほどあるだろうが、ここは素直にSE番長の言うことを聞いて1つでも多く実践したほうがいいと思う。すぐに結果は出なくても、長期的にはそれで良かったと思う日がくるから。聞く耳をもたず、技術に偏重しても、報われる日は来ないかもしれない。

ではまた