会計的に考えると、ビジネスマンは1円は拾うべき?
こんにちは
こないだ電車で降りる際に1円を車内に落としたのです。路上や屋内で落としたら拾うのですが、電車だったためもし拾っている間にドアが閉まっては困るため、とっさの判断で拾うのを断念しすぐ降りました。ところが、結局、ドアが閉まるのはそれから20秒後くらいでした。20秒もあれば拾えただろうと思い後悔しました。
純粋に床に1円を落としたときはもちろん拾います。だが、ネットなどで、1円は拾うなという記事をちらほら見ました。そこで本当にそうなのか会計的に考えてみます。
まずは、下記のページを参考にしました。1円の重さは、微々たるもののため、1円の重さを無視できるとすると、物を拾うというのは座って立ち上がる行為=つまりスクワットと考えることができます。
物を拾う行為にどれくらいのカロリーがかかるかですが、洗濯物取りスクワットというページを参考に計算してみます。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3297725.html
http://diet.goo.ne.jp/member/rensai/kajinagara/03/04.html
1分間の消費カロリー:5.4kcal
1度に行う目安:6秒とすると、1分で10回
スクワット1回あたり、消費キロカロリー 0.54kcal
さて、カロリーの摂取の値段の目安はどうでしょう。一概にいうのは難しいです。深く考えずに単純に考えてみましょう。そこで、カロリーといえば、カロリーメイトをもとに、1キロかロリー摂取するのにいくらかかるか算定してみましょう。
http://www.otsuka.co.jp/cmt/lineup/block.html
1個400Kcalですが、値段は200円です。
1kcal摂取するのに0.5円となります。
ということは、0.54kcalのコストは0.5X0.54=0.27円。
よって、得られる利益ーコスト=1円-0.27円=0.73円
0.73円のお得となるため、拾うべきです。
さて、ここで終わってしまってはいけません。会計的というのはここからです。
会計的に、見失っているものがあります。それは、機会損失です。
1回のスクワットにかかる時間は、6秒です。6秒間という行為をやることによって、失うものがあります。それは、6秒間何か別のことをしたことで得られる最大利益です。6秒間分働いたらいくらでしょうか。
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さて時給800円と考えてみます。1時間は3600秒。6秒あたりのバイトによる収益は800/3600*6=1.33円ということです。
1.33円まるまる儲かるかというとそうは行きません。働くことでカロリーを消費するからです。
さて、6秒間働くことによってどのくらいエネルギーを消費するかですが、それは仕事の内容によりますよね。。先ほどのスクワットという行為を労働と考えると、6秒=1回のスクワット=5.4kcal となると、働くことによるコストは、0.27円となります。
となると、6秒を物を拾うとうう行為により失われる利益は、1.33-0.27=1.06円。これは、機会損失となり、コストとなります。
よって、得られる利益は、0.73-1.06円=マイナス0.33円
1円を拾うことにより、0.33円損するのですね。
しかし、、、ここで終わってしまってはいけません。
それは、1円を拾うことで得られる幸福感です。
仮にそれを映画を見たときに得られる幸福感と同等と仮定してみましょう。
映画の上映時間は1時間半(90分)で、チケット代が1800円。映画のコストは、1分あたり20円 1秒あたり、0.33円となります。
1円を拾うにあたり、0.33円分の幸福価値が得られるとします。それを1円を拾ったときの収益に加えます。すると、
0.73-1.06+0.33=0円!
つまり、私の場合の結論としては1円は拾っても拾わなくてもほぼ同じとなりました。
といいたいところですが、ここで終わりではないのです。
それは、税金の存在です。
サラリーマンの平均年収を440万から考えるに、所得税率は、10%です。
http://tt110.net/22syoto-zei/T-syotoku-zeiritu.htm
さきほど、6秒の労働によって得られるはずの、1.33円に所得税10%がかかるので、純粋に得られるのは、1.2円です。
となると、6秒を物を拾うという行為により失われる利益は1.06円ではなく、1.2-0.27=0.93円
1円を拾うことにより得られる収益1円-拾うエネルギーコスト0.27円-拾う時間を労働することによって得られる収益0.93円+幸福感0.33円=0.13円
ということで、0.13円のお得でした。
ただし、幸福感を0.33円としているので、拾うことで幸福感を感じないような人は、単に0.2円マイナスとなります。1円を拾うか拾わないかは、人によって非常に微妙なラインなのでした。
ではまた