文系VS理系

こんにちは

文系と理系の収入格差がなぜあるのかを考えてみた。

たとえばいくつか例をあげてみる
弁護士、会計士、他の士業: 独占業務であり、高収入 規制がある
ITエンジニア: 規制無し 文系理系どちらも参入可能
医者: 独占業務、規制あり
金融、経営: 経済学や経営学など文系科目で高収入

理系の職種というのは、基本的に資格による参入規制はなく、
文系の人たちがたくさん入り込むオープンな市場である。
一方、文系の高収入である、弁護士、会計士ほかの士業は資格による規制があってクローズドな市場であり、
金融や経営は、資格がなくオープンではあるものの、理系の人には参入障壁が高い職種となっている。
もともと、理系出身の人たちというのは、オープンな市場に生きる人たちで文系と競い合わなければいけないため、
競争が激しく、収益性が低くなる。

また、理系の職種というのは、世界的にもグローバル化が進み、
オープンな市場の中で激しい競争が行われており、収益性が高くない。
一方、文系の職種というのは、まだ世界的にもグローバル化がさほど進んでいない、
ドメスティックなクローズドな市場であるので、収益性は高い。

だが、グローバル化がさらに進むと、世界のフラット化が起こり、
文系のクローズドな市場は開放され、世界的にオープンな市場になる。
すると、世界的には競争力が落ちて収益性が下がるので、
文系と理系との格差はいずれなくなる。

理系で頑張っても格差があるしなあと思って、文系を目指しているような子たちは甘い。
グローバル化は進む一方であり、自分たちが大きくなる頃には、今の文系がもっている
そのうまみは全く無くなり、どちらでも変わらなくなる。さらにいえば、文系も理系も窮地に立たされる。

TVでガラパゴス諸島のドキュメントを見た。
かつてイグアナは陸イグアナだけだった。陸イグアナは島にあるサボテンを主食としてきた。
しかし、サボテンの進化により、陸イグアナは食料にありつけなくなり窮地に立たさたが、
そこで海に潜って食料を得るように進化し海イグアナが生まれた。
海イグアナは爆発的に増え、陸イグアナの何十倍の繁栄を遂げた。
だが、近年は、その陸と海とのハイブリッド種が生まれてきた。
両方のいいとこ取りをした種である。

これからの時代はバーサタイリストの時代。
優位性を持つのは、文系と理系の両方のハイブリッド種だ。
経営分析ができるITエンジニアだったり、プレゼン力の優れたSEだったり、
プロジェクトマネージメント力に優れたコンサルタントだったり、
高度な技術の知識を持ったジャーナリストだったり。

ではまた