教育は大事だけどさー

こんにちは

http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090407/191216/?P=4

教育が大事なのことは同感だ。今、世界はパラダイムの変化が起きていて、
今までの常識が通用しなくなっている。
世の中には、バーサタイリストが求められており、いかに変化に対応し適応できる
人材が必要となっている。人材育成、人材への投資は重要だとは思う。

だが、疑問に感じたのは1つ。

大学までは1000万かかるので、高すぎる。お金がないと大学にいかせられないので、
無料化すべきという点

大学まで1000万かかっているが教育のためのシステムとしてその価値が本当にあるのか?
実体は1000万もかかることによって学歴がブランド化し、学歴偏重社会になっているだけじゃないか。大学に行く必要があるのは、学歴がブランド化しているのが最大の理由じゃないか?
大学生のうち、勉強に真剣に取り組んでいるのが何割かは知らないが、もし、仮に真剣に取り組んでいれば、日本の大学は世界でも有数の大学になっているだろう。だが、なっていない。なぜか?大学に入ったら、一部を除いて勉強は卒業するためにしかやらなくなる。大学卒業というブランドが欲しいだけだからだ。

大学までが無料になると、ブランド価値はなくなる。すると、企業も大学卒業に特別な扱いはしてくれない。何かを学ぶのは大学である必要はない。よほど暇な人以外は大学になんぞ行かなくなる。
すると、大学に行く人の数はむしろ減るかもしれない。それでは本末転倒だろう。

そもそも、人材育成のために、フルタイムで学校に行くというシステムそのものを見直したたらどうだ。社会人は働きながら、セミナー行ったり、資格をとったりと勉強をしている。社会人は必要性を感じているから、働いたことない子供よりは熱心だ。勉強は大事だが、一日フルで教育をする期間が小学生から大学まで16年もある必要性があるかというとそうは思わない。

例えるならば、企業の新人研修はどのくらい期間があるか?1年以上あれば素晴らしいが、2〜3ヶ月がいいところだろう。企業を育てるのに、教育は必要だが、フルで教育ばかりやればいいってもんじゃない。OJTが有効な場合もある。必要な知識を自ら取捨選択し、自分の時間をやりくりして自発的に身につけることだって大事だ。

義務教育を卒業すれば、読み書きそろばんが出来る。これで、自発的に勉強する基礎はできあがった。あとは、仕事をしながらでも、自分で必要なものを学んでいけばよい。
社会で働くことが出来る年齢なのに、一日中勉強している期間がさらに7年もあること自体が無駄じゃないの?

ネットの普及によって、自宅でe-Learningをやったり、iTunes Uで無料で海外の教育コンテンツを
利用出来たりと、教育のためのインフラは充実しつつある。今は生涯学習の時代で大学卒業しても勉強が続く。
勉強が必要なのは、むしろ働き始めてからですよ。フルで学校に通うというのは、中学生くらいで終わりにして、あとはパートタイムやフルタイムで働きながら、自分で必要な知識を自分で考えて、選んで、決めて、学ぶために、自習したり、e-Learningしたり、資格の学校に通ったりする方がこの先、もっといいと思うけどなあ。大学まできっちりやっとけば、グローバルの競争に勝てると思うのはちょっと甘いんじゃないかなあ。

しかも、大学までの1000万を税金でまかなう。なんだそれ。まじめに工夫してローコストで働く合間にやっている人から税金をとって、フルタイムでだらだらと目的もなしにあまり真剣に勉強していない人たちのために税金を使う。なんてのは、税金の合理的な使い方とは思えない。

ではまた